鏡平山荘1泊、双六小屋2泊と山小屋に3泊もしたのに、三俣蓮華岳へ往復しただけです。ちょうど夏山シーズンの最盛期で、山小屋はとても混雑していました。その大勢の登山者たちのなかでも、このような「のんびり登山」をしたのは、おそらく私たちだけかもしれません。
登山道や山小屋で、「どこから来ましたか?」「どちらへ?」と尋ねるのは、見知らぬ同士のご挨拶代わりのようなものです。この場合は当然「東京から来ました」とか「遠く九州から…」という意味ではなく、「どこから入山したのか?」「どの山に向かうのか?」という意味です。で、ご多分に漏れず私たちも散々尋ねられたのですが、行程を説明すると決まって「ちょっと信じられない」という顔をされます。双六岳・三俣蓮華岳は、一般的には雲ノ平とその周辺の“百名山”の山々や槍ヶ岳、笠ヶ岳へのコースの通過点に過ぎないからです。
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