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2007年11月11日

笠ヶ岳(志賀高原)登山

11月4日。5時半に起きて露天風呂へ行ったら小雨が降っていた。週間天気予報でも昨夜の天気予報でも、晴れるということだったのに。新しい予報では10時過ぎことから晴れるらしい。

五色温泉から山田牧場経由で笠ヶ岳へ(笠ヶ岳まで約3時間)登ろうかどうしようかと最後まで迷っていたが、天気予報で吹っ切れた。ゆっくり出発することにしてタクシーを手配し、朝食後にも温泉を堪能し9時に宿を発ってタクシーで峠の茶屋へ。標高を上げるほどにガスが濃くなり、奥山田温泉まできて晴れていれば車窓からの北アルプス展望を楽しめるはずなのに、視界は真っ白。晴れるんだろうか。

笠ヶ岳は志賀高原のシンボル的な存在。むかし白根火山ルートのバスから眺めたときには、あんな岩山に登れるなんて(しかも超お手軽に)思いもしなかった。その後志賀高原の山々の横手山、志賀山、そして岩菅山に登ってきたが、笠ヶ岳はまだ未踏峰。2076mの山頂に立てば北アルプスまで見える360度の大パノラマが見られるとか。だから晴れてくれなきゃ困るのだ。



※写真はクリックするとサブウィンドウで拡大表示。サブウィンドウはドラッグして移動することができます。

タクシーを降りるとかなり寒かったので、階段でも何でもとにかく登りたい…なんて意欲満々(笑)

峠の茶屋登山口
峠の茶屋登山口
手始めの階段
手始めの階段


急な階段をよじ登る
急な階段をよじ登る
階段を少し登るとよく整備された巻き道。こんなんでいいの?と思っていると、現れました、急な階段。段差があるのでよじ登るような感じ。

とんでもなく急な階段
とんでもなく急な階段
今度は真新しい階段が現れた。どうやら以前の階段部分の土砂が崩れてきたので、その上を覆う形で新しい階段を設置したらしい。下が見えるので階段というより「梯子」というべきか。この梯子というのか階段というのかが怖ろしく急なのだ。周りの景色もガスで見えないので、手すりにすがってひたすらよじ登っていった。

階段を登りきるとようやく登山道らしくなってきた。のんびり気分になって気持ちよく歩いていたら、突然笹ヤブに何かがドサッと落ちた。音は笹を揺らしながら転げ落ちていった。熊か?!
木の枝に結んだ早朝の雨や朝露が凍っていたのが、気温が上がって融けて落ちた音だとわかって胸をなでおろしたのだった(笑)

旧コースは通行止め
旧コースは通行止め
そろそろ岩を回り込んで二手に分かれた鎖場(「男坂」「女坂」と呼ばれている)が現れるはずなのに…。
ところがなんと山頂直下の鎖場があるコースは崩壊のため通行禁止になっていた。鎖場が苦手な私だが距離が短く子供も登っているらしいことから、ちょっと楽しみにしていたのに。

山頂直下の登り
山頂直下の登り
新しく付けられた登山道も相当な急登。岩に手を掛け身体を持ち上げるような箇所もある。おまけに雨や霜解けや染み出ている水で、泥ドロぐちゃぐちゃ状態。いっぺんにズボンの裾が汚れた。ここを登るのにはスパッツと軍手が必携である。

山頂にいたグループの下山と山頂直下で鉢合わせし待機。私たちが山頂に到着したときには誰もいなかった。本来なら展望に歓声をあげるはずなのに、山頂はまだガスの中。

笠ヶ岳山頂

珍しく無風状態なので、ガスが取れないかわりに暖かかった。しばらくして年配の男性グループがやってきて、彼らと一緒に晴れるまでしばらく待機してみることにした。

崩壊した旧コース(男坂?)
崩壊した旧コース(男坂?)
崩壊した旧コース(女坂?)
崩壊した旧コース(女坂?)

旧コースはロープで封鎖されている。

山頂には上に小さな祠を乗せた大岩があるのだが、その岩盤の一部もスパッと割れて落ちている。
山頂の岩盤も崩壊
山頂の岩盤も崩壊
霧氷
霧氷

山頂の木々の枝には霧氷。岩の割れ目に沁みた雨水が凍るときに膨張し、岩盤はますます割れ目を成長させやがて崩壊していく。この岩の上に登って写真を撮ったりすることはもう危険。

時折頭上に青空が覗くのだが一向に晴れない。ガスが切れてきたのは山田牧場側だけ。30分ほどいたが諦めて下山することにした。

とんでもなく急な階段を下る
とんでもなく急な階段を下る
山頂直下の難所を慎重に下り、今度は例の梯子階段を下る。下りで再確認する急傾斜。少し怖い。一段一段慎重に。

霧が晴れてきた
霧が晴れてきた
カラマツの黄葉
カラマツの黄葉

下山していくにしたがってようやく霧が晴れてきた。斜面のカラマツ林の黄葉がきれい。

笠ヶ岳を振り返る
笠ヶ岳を振り返る
すぐ足元に峠の茶屋が見える、熊の湯へのコースとの分岐まで下りてきた。振り返ると登山開始のときにはガスに隠れていた、笠ヶ岳山頂部が見えた。

熊の湯への分岐

普通ほとんどの人はマイカー登山なので、峠の茶屋前に車を駐車し、お手軽な往復登山でオシマイにする。公共交通機関利用派の私たちは、熊の湯まで歩いて下り熊の湯から路線バスに乗ろうという計画なのである。

熊の湯への登山道は初めは林道に沿った割合平坦な巻き道。林道を走る車の音が聞こえなくなってくると、多少荒れた感じの登山道をなってアップダウンしながら進む。岩や木の根で歩きにくかったり、小さな沢を何度も越えたり、倒木もそのまま。整備されつくした笠ヶ岳登山道とは打って変わって、深い山の登山道のような雰囲気が漂う。夏以外はあまり利用する人もいないせいだろう。

熊の湯への登山道 初めはゆるやか
熊の湯への登山道 初めはゆるやか
熊の湯への登山道 徐々にアップダウン
熊の湯への登山道 徐々にアップダウン


峠の茶屋まで下山したときには青空になってきたのだが、結局ずっと霧が晴れない。まったく展望のないまま下っていたが、一瞬だけガスが切れて正面に横手山が見えた。

横手山
横手山
山頂部崩壊の注意看板
山頂部崩壊の注意看板

山頂の岩盤の崩壊を知らせる、写真入の立て札があった。
登山道がだんだん緩やかになり、広葉樹の樹林帯の気持ちが良い道。鼻歌交じりで歩きたくなる。

熊の湯スキー場に到着
熊の湯スキー場に到着
何だか唐突な感じで目の前が開けてスキー場に出た。眼下のガスの中に熊の湯の温泉街が見える。スキーゲレンデの芝生の坂をトコトコ下ると、熊の湯ホテルの裏側だった。


07.11.10_22.jpg

13時35分熊の湯ホテル着。15時5分発のバスまで1時間半もある。当然ながら熊の湯ホテルで入浴休憩。熊の湯ホテルには今まで2度宿泊したことがある。入浴料はタオルが付いて1000円。少し高めだが時間的に利用者が少なかったので、あの珍しい緑色をした硫化水素泉の源泉掛け流しの湯船にゆっくり浸かれてよかった。女性用内風呂は重厚な檜造り。数年前に宿泊したときと違って浴槽や床が新しい木材になっていたり、露天風呂の桶風呂(女性用。男性用は岩風呂)も場所を移して改築されていた。バス停がホテル前というのも便利。

陽が差さないのでどこか淋しい晩秋の志賀高原をバスで下る。車窓から見る池の数々もなんとなく寒々しい。長野行き急行バスに乗り換えるため蓮池で下車。スキー客で賑わうシーズンまでの間の今、志賀高原は静かに冬を迎えつつあった。

→〔1〕晩秋の松川渓谷ハイキング(滝めぐりコース)
→〔2〕五色温泉 五色の湯旅館

ホームページでの記録(こちらにアップしていない写真もあります)
タグ:登山 温泉

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posted by Masako at 09:07 | Comment(4) | TrackBack(0) | 旅・山旅・温泉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この山、楽しそうだわ。鎖場やよじ登るところ大好きです。
Masakoさんも、迂回路があっても、崩れた場所を確認するのね。
「危険」と書いてあったら、見たくて見たくてウズウズしてしまう。
夫が慎重なもので、連れ戻されたり注意されたり、つまんねぇ。

公共交通を利用されるMasakoさん達を見ていると、
旅慣れている感じがしてカッコイイです。我家がマイカーを利用するのは、
経費節減目的だけです。カッコイイ旅がしたいものです。
Posted by ももちゃん at 2007年11月11日 17:25
ももちゃん
私はよじ登るのはいいんだけど、下りるのが怖いのです(^^;
崩壊した旧コースですが、展望がなかったので替わりの写真でもと思って。
レポートのためかも(笑)
で、今回は山頂の大岩じゃない別の岩の上に登って立ってみたり
下を覗き込んだ写真も撮りました。
ウズウズまではしませんが、そこの足場が広ければスリルも楽しめるタチです(笑)

そうかあ。カッコイイ旅してるのね、ワタシ…なんちゃって。
ところがたまに計画にポカがあって、カッコワルイことも多いのですよ(^^;
Posted by Masako at 2007年11月11日 22:23
ここ、私も行ってみたいです。
志賀高原は、まだ行ってないので
とっても参考になりました。

下をのぞき込むと高度感ありますね〜。
Posted by いく@しずおか at 2007年11月12日 22:21
ぜひ登ってください。
鎖場があった頃でも、結構子連れで登っている人が多いですよ。
山頂の岩に立って覗き込んだ写真はHPに載せます。
私、あまりそういうことしないのですが、結構気持ちよかった(笑)
Posted by Masako at 2007年11月12日 23:56
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