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2007年11月09日

五色温泉 五色の湯旅館

長野県高山村には魅力的な温泉が多い。松川渓谷に沿って蕨・山田・松川渓谷(滝の湯)・五色・七味の五湯と、志賀高原への入り口に奥山田温泉があり、これらを信州高山温泉郷と呼ぶ。この高山温泉郷のうち、蕨温泉の「旅館わらび野」、七味温泉の「七味温泉ホテル渓山亭」、奥山田温泉の「満山荘(参考ページ)」の3旅館が日本秘湯を守る会の宿であり、そのことからも高山温泉郷が良質の温泉が湧く地だということがわかる。

計画の時点で空室があったのは五色温泉「五色の湯旅館」と奥山田温泉のペンションだけだった。「五色の湯旅館」には以前から泊まってみたかったので即決で予約をいれた。

【参考】
高山村公式サイト
高山村 > 高山村の観光 > 高山村のいで湯 > 湯つづきの里「信州高山温泉郷」
信州高山温泉観光協会
信州高山ポータルサイト
五色温泉 五色の湯旅館



※写真はクリックするとサブウィンドウで拡大表示します。サブウィンドウはドラッグして移動することができます。

路線バスは山田温泉までなので、公共交通機関での宿泊者は山田温泉からの送迎をしてもらえる。八滝、雷滝を見て回りたかったので、須坂から八滝までタクシーを利用し歩いて旅館へ。宿の周囲の紅葉はまだ結構鮮やかだった。傍らに『沢かにのから揚げここは奥しなの』の句碑がある。

句碑「沢かにのから揚げここは奥しなの」
沢かにのから揚げここは奥しなの
五色の湯旅館
五色の湯旅館



五色温泉 内湯
五色温泉 内湯
「五色温泉」の名前の由来は、湯の色が天候や気温によって乳白色・コバルトブルー・黒色・クリーム・濃緑の五色に変化して見えることから。源泉自体は無色透明だそうである。私の泊まった晩と朝の内湯の湯の色は、抹茶色のような緑灰色。およそ85度の源泉を加水せずに、引き湯の際に温度を冷ます工夫をして湯船に落としている。そのため若干熱かったが、もう少し寒くなったらちょうど良い湯加減だったと思う。内湯のほかにも家族風呂がふたつ。どちらにもシャワーどころかカランもない(シャンプー・ボディシャンプーはあり)。温泉とは身体を洗うお風呂ではなく、浸かるものであるというポリシーに徹している。もちろん完全放流、つまり源泉かけ流しなので、湯船には新鮮で効能充分なお湯が溢れている。

露天風呂は男女各ひとつ。早朝の男性用露天風呂に誰も入浴していなかったので覗いてみたら、お湯が乳白色。不思議なことに同じ時間で女性用はまだらになった抹茶色。男性用露天風呂からは松川が望め、女性用からは川は見えないが紅葉がきれい。

男性用露天風呂女性用露天風呂
左:男性用露天風呂 右:女性用露天風呂

今年の秋入浴客が熊を目撃したことが何度かあり、一度は2、3メートルの距離での遭遇だったとか。そのため暗くなってからの露天風呂利用はなるべく避けるように言われたので夜間は内湯だけ利用。温泉には大満足の五色温泉だったが、星を見ながらの温泉浴ができなかったことだけが残念。

五色の湯旅館 ロビー
五色の湯旅館 ロビー
ロビーはご覧のように気取らずなんとなく雑然としているところが、いかにも秘湯の山宿という雰囲気である。ガラスのショーケースの中は、お土産品より温泉や秘湯関連の書籍(1割引で買えます)が多いのは、宿のご主人のホンモノの温泉へのこだわりの表れかもしれない。

客室にご主人(会長さん)水野さんが出版なさった自伝「ランプのともしびから」が置かれていたので、温泉浴の合間に読ませていただいた。活字が大きいので一晩かからず読破(笑) 地元の人ではなく東京出身ながら、鄙びた山宿を買い取って経営し、現在の高山温泉郷の観光の基盤整備に努力なさったとのこと。現在のような秘湯ブームが来る以前から「秘湯」や「源泉かけ流し」の魅力に着眼していた点に感服。ロビーで時折お話させていただいたが、温泉を誉めるとうれしそうになさるのが印象的だった。ちなみに夜10時過ぎに入浴しに行った夫はお風呂で会長さんと鉢合わせ。会長さんの自伝語りを聞く羽目になり、湯船から出るに出られずのぼせそうになったとか(笑)

夕食の膳には会長さんが自ら採ってきた、キノコや木の葉を使った和え物や天ぷらが並ぶ。手作りおやきも美味しかった。

沢カニのから揚げ
沢カニのから揚げ
そして自伝を読んでその由来を知った沢カニのから揚げ。この地が本当に鄙びていた昭和30年頃、料理の材料も乏しくて手伝いの地元のおばさんのアドバイスで沢カニを獲ってきて炒めて出したところ好評。足がもげないように「から揚げ」にしてから名物料理になっていったとのこと。つまり「沢カニのから揚げ」はこの宿が発祥の地…らしい。


→〔1〕晩秋の松川渓谷ハイキング(滝めぐりコース)
→〔3〕“志賀のランドマーク”笠ヶ岳登山・熊の湯へ下山
タグ: 温泉

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posted by Masako at 18:22 | Comment(4) | TrackBack(0) | 旅・山旅・温泉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「五色の湯」懐かしいです。乳白色の湯 好きです。
玄関はその時のまんまですが、露天風呂の湯船がちょっと違うみたいです。
手入れをしたのでしょうか。
泊まるということは、この様にご主人と話が出来る良さがありますよね(^^)


Posted by mame at 2007年11月11日 22:03
mameさん
個人温泉レポサイトでだいぶ前の五色温泉レポを見ると
混浴露天1ヶ所、女性用露天1ヶ所となっていました。
現在は下の川辺の露天は男性用です。
ひょっとしたら女性用を広く造りなおしたのかもしれませんね。
私はよく宿の人と話をするほうです。
HP持ちだと口を滑らせたことから、向こうから相互リンクをお願いされた宿もあるよん(^^)
Posted by Masako at 2007年11月11日 22:34
温度を下げられただけのお湯がじゃんじゃん
あふれるように、、、ああー最高
何度も入りましたか?

露天で熊と遭遇だなんて。。。
ものすごい恐怖だっただろうなあ、、、
Posted by いく@しずおか at 2007年11月12日 22:13
いくちゃん
夕食前1回、就寝前2回、翌朝2回。定番です(笑)
身体が硫黄臭くなるのが好き(笑)

それが夜に露天風呂に入っている人もいたみたい。
山歩きをしない人って、熊の怖さの実感がないのかもね。
Posted by Masako at 2007年11月12日 23:52
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