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2007年08月12日

福地温泉 湯元長座

2泊目は福地温泉の「湯元 長座」に宿泊した。福地温泉は奥飛騨温泉郷のなかでも国道から少し外れているためたいへん静かな環境である。小規模な旅館と民宿数件があるくらいの小さな集落で、観光地的な賑わいはまったくない。村祭りや昔話語り、朝市のそぞろ歩きなど素朴で安らぐ「ふるさと」のような温泉地だ。それが近年は何軒かの庄屋造りの宿が注目を集め、ファンが増えて人気の温泉地となっているようだ。「長座」はその先駆け的存在の宿で、姉妹館のような存在のかつらぎの郷と共に予約が取りにくいほどの人気がある。



参考→福地温泉公式ページ
湯元長座
地図

【建物・雰囲気】
長座・入り口アプローチ

バスを降りて道路を渡ると、入り口には“番頭さん”が待っていてくれた。バスの時刻には待機しているようだ。早速重いザック(登山の旅なので)を持ってくれて、趣がある長いアプローチを歩いて玄関へ。

アプローチの終わりには山の湧き水を引いた手水鉢があり、もぎたてのトマトときゅうりを浮かべてある(写真では売り切れだけど)。野菜はもちろん無料のサービス。

野菜を浮かべた手水鉢長座本館の玄関

建物は奥飛騨地方の庄屋屋敷の特色を生かし、がっしりした木材と白壁の建物が重厚で美しい。玄関に入って思わずうなった。広々としたロビーの板の間が黒光りしてピカピカなのだ。

客室次の間の火鉢一番安い部屋を予約したのだが、それでも古建築風の部屋で、火鉢がある次の間付き。庭に出ることもでき、囲炉裏小屋が隣接している。

玄関・ロビーが1階で、私たちが利用した客室がB1階。大浴場もB1階だが部屋からは階段を下りる…それでも玄関もB1階の客室も大浴場も地下ではない。…裏山が側に迫っているので、斜面を生かした造りなのだろう。

食事は囲炉裏をしつらえた食事処(数部屋ある)でいただく。板の間、巨大な大黒さまが置かれた床の間、大黒柱、梁、隣の間との木の引き戸…どこを見ても磨きこまれてピカピカだ。

【お料理】
天ぷらの材料の山野草食事処の手前の廊下には野の花が活けてあり、よく見ると今夜の天ぷらの材料の紹介なのだった(写真は翌朝撮影したので、花がしおれています…スミマセン)。

夕食デザート

夕食のメインは炉辺焼き(鮎・五平餅・生椎茸)。「あらかじめ焼いてあるので、早めに食べないと固くなります」とのこと。で、早く食べたのだが、五平餅は既に固くなっていて残念。他の料理は前夜泊まった新穂高温泉「槍見館」と似たり寄ったり。同じ奥飛騨なのだからそれは了解済みなのだが、長座のお料理は悪くはないが印象に残るほどでもなかった。朴葉味噌で味付けされているものが多く、私には少し塩辛かった。
ただしデザートの盛り付けの紫陽花のあしらいには感心。こんな工夫が女性客の心を惹きつけるのだろう。

【お風呂】
大浴場は檜の大きな浴槽がふたつ。大きな窓からの緑が目に清々しい。大浴場から行く露天風呂は特徴がないが、これだけ広い露天風呂が源泉かけ流しというのは驚く。宿泊者限定の貸切風呂3つもそれぞれに露天風呂がある。貸切風呂棟へは客室のキーホルダーについているカードキーを使って宿泊者だけが入る仕組み。

かわらの湯への小道翌朝は道路を隔てて外にある「かわらの湯」へ。日帰り入浴客は有料。宿泊者はフロントで手形を貰う。

屋根があるものの渓谷を望む露天風呂で、森林浴と温泉浴が同時にできるので気分良し。内湯と泉質が異なるそうだが、入浴感はあまり変わらなかった。かわらの湯のほうが若干スベスベ感あり。

かわらの湯・建物かわらの湯

【サービス・その他】
ゆかたと作務衣(さむえ)の両方用意してあるのも感心した。板敷きの囲炉裏の間での正座が辛くて、作務衣なのを良いことに胡坐をかいてしまった(笑)
また村祭りへの外出用に女性用の外出用浴衣の用意もある。
従業員の対応もたいへん感じが良い。あらゆるところに心遣いが感じられる。雰囲気、サービス、温泉のどれをとってもさすがに人気の宿だと思う。惜しむらくは料理だが、それほど大きな減点でもない。

ただし期待しすぎていたせいか、料金に見合っていたのかと考えるとどうか。例えば前夜の槍見館も建物と雰囲気で奥飛騨情緒をたっぷり味わえたし、これぞ露天風呂という温泉は良かったし、料理長の腕も確かだったが宿泊料金は長座より低めに設定されている。是非泊まってみたい宿ランキングやテレビ・雑誌の情報、そしてネットの口コミとあらゆる情報を収集していても、情報に流されないでお気に入りの宿は自分で見つけるものなのだと思う。
タグ: 温泉

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posted by Masako at 08:59 | Comment(4) | TrackBack(2) | 旅・山旅・温泉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ゆびとまエコーからきました。
20年くらい前にここ!泊まりました〜
両親と一緒に奥飛騨、新穂高から高山に旅行しました。
平湯とほうのき平のスキー場へ毎年行っていたので
いつもは泊まらない福地温泉で泊まったのを覚えています。
もう少し後だと、ほうのき平スキー場が
一面コスモス畑になってキレイだと思うのですが・・・。
また、お越しください。
Posted by 紗恵 at 2007年08月15日 00:39
広そうな宿ですね。
槍見館とそう変わりないとなると、、
宿泊料金って何だろうか、、と思ったりして。
温泉にはたくさん入れましたか?

私もささやかですが、温泉入ってきました。
山の後に、さっぱりと気持ちいいですよね。
Posted by いく@しずおか at 2007年08月15日 12:32
紗恵さん、はじめまして。
エコログは放置で「信州大好き!」への投稿もしていなくてスミマセン。
「20年くらい前」というのは先見の明がありますね(^^)
コスモス畑も良さそうですが、実はココの雪見風呂に惹かれています(笑)
だけど、スキーはやらないんですよ私(^^;
ご訪問いただきありがとうございます。
Posted by Masako at 2007年08月15日 15:18
いくちゃん
別棟とかあって、敷地が相当広いみたいです。
槍見館の日帰り入浴の時間が2時までなんて知らなくて。
残念でしたねー。
でも新穂高にはたくさん無料(同然)の共同浴場があるもんね。
新穂高温泉は山男&山女+山オバサンには天国です(笑)
Posted by Masako at 2007年08月15日 15:23
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