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2009年05月06日

天城山のクマとブナ

5月3日に伊豆天城山を縦走しました。
※画像は全てクリックするとポップアップウィンドウで拡大します。

天城山と言えばアマギシャクナゲですが、開花は平年で5月中旬過ぎで見頃は5月下旬から6月初めにかけてなので、今回は当然シャクナゲの花は期待していません。ちなみに以前シャクナゲ目当てで登ったときには、それこそ後に語りぐさになるほどの、20年に一度とも言われる素晴らしい花付きでした。1995年5月28日のことです。

天城高原ゴルフ場から登り始めると、ツツジも咲き時期はまだ早すぎるのに、早めに咲き出したトウゴクミツバツツジが咲いていました。アセビはトンネル状態になっている箇所では咲いていませんでしたが、場所によって見頃でした。マメザクラも見頃は過ぎたとはいえ、まだまだ楽しめました。

アセビのトンネル
アセビのトンネル
アマギシャクナゲの花芽
アマギシャクナゲの花芽


---天城山のアマギシャクナゲ開花情報2009年---
「石楠立(はなだて)」辺りからアマギシャクナゲの木立が現れます。つぼみはご覧のようにまだ固い状態でした。しかしこのところの初夏のような陽気で、開花は平年より多少早いかも。
参考までに、地元のガイドクラブのブログにより詳しい開花情報が掲載されています。
花の百名山 天城山「アマギシャクナゲ」開花情報 - 天城のブナは日本一・・・森の達人たちの伊豆情報

伊豆半島の最高峰である万三郎岳に到着。山頂はマメザクラのお花見広場のようです。

万三郎岳山頂
万三郎岳山頂
マメザクラ
マメザクラ


山頂からの展望はないはず…だったのですが、北側が少し開けていて、なんと富士山が見えました。

万三郎岳山頂からの富士山
万三郎岳山頂からの富士山
この日の天気予報は曇りだったのですが、実際は晴れたり曇ったりでけっこう青空も覗く良い天気。展望には期待していなかっただけに「ラッキー♪」とウキウキ(笑)


---天城山のブナ---
さて、これからが本番。ブナの原生林のなかの快適な尾根歩きです。
片瀬峠のベンチで昼食にしたら、登り返した小岳の方が気持ちが良い場所だったのでちょっと後悔。小岳山頂はブナの原生林のなかにぽっかり開けた広場で、しかもベンチが幾つかあるので昼食や大休憩にお勧めです。万二郎岳・万三郎岳の周回コースで登る場合も、時間があるなら万三郎岳から30分ほどの小岳まで足を伸ばすと、ずっと楽しくなると思います。

小岳からブナとヒメシャラの美しい林を歩きます。戸塚峠への途中にヘビブナと呼ばれるブナの木があるというので、稜線右手の踏み跡を見逃さないようにしていましたが、まだ芽吹き始めの頃が幸いして見通しが良くすぐにわかりました。
ブナとヒメシャラ
ブナとヒメシャラ
「ヘビブナ」と呼ばれるブナの木
「ヘビブナ」と呼ばれるブナの木


雪が多い地方のブナに、若木のときに積雪の重みに堪えて曲がった木を見かけますが、天城のブナがこのようなたわみ方をするのは、台風の強風が原因なのかな?

戸塚峠から右手(北)に皮子平に行くと、天城随一のブナの巨木があるそうですが、時間がないのでパス。
戸塚峠を過ぎると道はほぼ平坦になり、標高が下がったぶんブナの透き通るような新緑を楽しめるようになりました。1995年5月下旬の天城山では、ブナの新緑の美しさにも感動しました。

平坦なアセビの道
平坦なアセビの道
ブナの新緑
ブナの新緑


新緑のベストシーズンもやはり5月下旬なのですが、輝くようなブナの新緑を目にすれば、「天城山と言えばアマギシャクナゲより実はブナ」と言いたくなるかもしれません。

タコブナ?
タコブナ?
そして「タコブナ」と命名したいようなこんな木も…!(実際はブナではない木のようですが)
かなり長く歩いていて足は疲れても、ブナの原生林の気持ちよさを体いっぱいに感じ癒されます。


---天城山系にクマはいない---
ところでブナと言えば、ブナの実が大好物のクマ(ツキノワグマ)が思い浮かぶのですが…。
実は前の晩に伊豆高原のペンションに泊まり、登山口の天城高原ゴルフ場までタクシーを利用しました。乗車中タクシーの運転手さんが「伊豆の山にはクマはいない」と言うのを、話半分で聞いていました。登山口で車を降りると、登山口付近にいた人からチラシを渡され、増えすぎたシカの被害についての説明を受けました。「日本オオカミ協会」の会員さんのようです。渡されたチラシによると、昭和初期に伊豆で最後のツキノワグマが殺され、伊豆半島ではツキノワグマは絶滅していることになっているそうです。知らなかったので驚きました。

今回の山行でもクマ鈴を鳴らしながら歩いている人を見かけましたが、伊豆での山歩きではクマ鈴はウルサイだけなようです(笑)

天城山と言えば…。アマギシャクナゲとブナ・ヒメシャラ…
そしてもうひとつ。野鳥が多く生息し、そのさえずりを聞きながら歩く楽しさも付け加えたいのです。ですから、クマ鈴は鳴らさないでくださいね(笑)

八丁池
八丁池
さて、7時から歩き始めたのに案の定の足の遅さで、八丁池到着は14時45分でした。予定では天城トンネルへ下山して縦走の達成感を味わうつもりでいたのですが、歩行時間を40分ほど短縮できる八丁池口へ下山することにしました。季節運行のバスの時刻をメモってきていたのは、始めからそのつもりだった?(笑)


※詳しい山行記録→天城山縦走 - 〔Let's take our time! ふたりで山歩き〕


タグ: 登山

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posted by Masako at 17:53 | Comment(6) | TrackBack(0) | 旅・山旅・温泉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
みごとな写真ですね。
これからもすばらしい写真を楽しみにしています。
Posted by 笑う生活日記 at 2009年05月06日 18:14
Masakoさん、はじめまして。
天城自然ガイドクラブのブナ次郎です。
当ブログにトラックバックしていただきありがとうございました。

当日午後から「オオカミ協会」のかたがたと合流し、夕方まで天城の自然環境について談義してました。
実際にオオカミを放つことは難しいですが、自然環境の現状をたくさんの人に理解していただくには格好の題材と思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by ブナ次郎 at 2009年05月06日 18:21
「笑う生活日記」さん
コメントをありがとうございます。
写真を褒めていただいてうれしいです。
腕前はあまり自信はありませんが(^^;
これからも旅先の写真をたくさん載せようと思います。
Posted by Masako at 2009年05月06日 22:16
ブナ次郎さん
地元の自然観察員さんやガイドさんからの情報発信ブログは
私たちハイカーにとって本当に役に立ち有難いです。
アマギシャクナゲは今年も見事に咲きそうですね(^^)

私たち夫婦は伊豆のハイキングコースが好きで、今までほとんどの山を歩きました。
天城山縦走は長年の宿題でしたが、天気にも恵まれ楽しかったです。
皮子平コースもいつの日か歩きたいと思います。
だから天城の美しいブナの天然林が、いつまでも残されますようにと願っています。
すると自然に、シカなどの生態系問題や地球温暖化問題に、関心が深くなります。
「オオカミ」ついてのブナ次郎さんのおっしゃること、わかります。
多くのハイカーが関心を持ってくれると良いですね。
Posted by Masako at 2009年05月06日 22:33
こんばんは。
ああ、、伊豆にいらしたんだなあ、、と
思いながら、何度か記事拝見しておりました。

この時期に、天城から富士山が見られたのは
ちょっとラッキーだったかも。
シャクナゲでこの週末あたりから
混雑するのかな〜?
天城は、いろんな木が見られて楽しいですよね。
Posted by いく@しずおか at 2009年05月22日 21:29
いくちゃん、こんばんは。
ゴールデンウィークは久々の伊豆でした(^^)
山頂からの富士山は本当にラッキーでした。
快晴でもなかったし、予報も悪かったんですよ…日頃の行い(^^)v
天城の自然林は気持ちが良くて大好きです。

週末は行列しそうですねえ。
今この記事でもリンクしているサイト
「天城のブナは日本一・・・森の達人たちの伊豆情報」を拝見したら
ちょうど見頃を迎えているみたいです。きれいだよ〜!
…って、混雑に拍車をかけるようなことを書いちゃマズイですね(笑)
Posted by Masako at 2009年05月22日 22:02
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