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2008年07月04日

秋田駒ヶ岳は百花繚乱(7月2日)(2)

秋田駒ヶ岳は百花繚乱(7月2日)(1)の続きです。

山行コース
山行コース
山行コースは八合目登山口→(シャクナゲコースで)焼森→横岳→大焼砂→(火口原に下り)駒池→男岳分岐→阿弥陀池→(片倉岳コースで)八合目登山口です。左画像を参照。

※青枠がある写真はクリックするとサブウィンドウで拡大表示。サブウィンドウはドラッグして移動することができます。


ミヤマキンバイ越しに大焼砂を望む
ミヤマキンバイ越しに大焼砂を望む
横岳からは空の碧を映した田沢湖や、これから向かう大焼砂が俯瞰できます。
黄色の花はミヤマダイコンソウばかりかと思ったら、ミヤマキンバイミヤマキンポウゲも咲いていました。またホソバイワベンケイも。

コマクサ
コマクサ
さて、いよいよ「コマクサ通り」の大焼砂です。始めは咲き乱れるタカネスミレの中に混じってぽつりぽつりと咲いていますが、やがてコマクサばかりとなります。燕岳などに咲くコマクサよりは幾分小株ですが、火山の黒い砂礫地のため、花の色や独特な灰緑色の葉の色が冴え冴えと見えて美しいです。どんなふうに群生しているかといえば、斜面にピンクの帯ができるほど。それはもうびっくりです。

コマクサ群生の様子1
コマクサ群生の様子1
コマクサ群生の様子2
コマクサ群生の様子2


斜面のコマクサにばかり目を奪われていたら、登山道脇にはツガザクラアオノツガザクラアカモノも咲いているのでした。そしてミネウスユキソウ…。ミネウスユキソウは近年ずいぶん減っているそうで、奥の方にポツリと咲いていました。写真に撮れず残念。

ベニサラサドウダンツツジ
ベニサラサドウダンツツジ
大焼砂の稜線からは火口原全体が見下ろせます。その中に伸びる木道の周囲は、チングルマの花で白く染まっていました。その火口原にいよいよ下りていきます。火口原の入り口ではウラジロヨウラクベニサラサドウダンツツジの花が鈴なりでした。

馬場ノ小路
馬場ノ小路
チングルマ
チングルマ


この火口原に伸びる木道は「馬場ノ小路」と呼ばれています。事前情報ではこの火口原のチングルマはもう見頃を過ぎかけているとのことでしたが、どうしてどうして、まさに見頃という感じ。火口原を埋め尽くすチングルマは圧巻です。まさに「別世界」でした。もちろん綿毛になったチングルマもありましたが、それも捨てがたい。そして駒池より先では、まだ開花していない群落もありました。チングルマの開花が遅い場所には、ヒナザクラがたくさん咲き、ショウジョウバカマも見かけました。

木道を行く人々の顔は皆笑みがこぼれています。最高の場所に最高の時期に来ることができ、しかも快晴という幸せに笑いが止まらないのです。私たちも始終ニカニカしながら、男岳の特徴ある岩峰を入れてチングルマ、駒池とチングルマ、アップでチングルマ、チングルマに囲まれて記念スナップという具合に、たくさんの写真を撮りながらゆっくり歩きました。

シラネアオイ
シラネアオイ
馬場の小路の奥まで来ると、男岳への急な登り坂を登っていく登山者がよく見えます。見上げるような急登でちょっとビビります。登り口まで来ると、そこにはシラネアオイが咲いていて、なんとずっと上まで咲き乱れてるのです。これなら辛い登りも苦になりません。登り口の左手斜面には、ミネザクラムラサキヤシオツツジも咲いていました。

花々に励まされ、時々振り返って火口原と小岳の俯瞰を楽しみながら登っているうちに、男岳との分岐まで登り切りました。今回の私たちの山行は、男岳山頂も男女岳山頂もパスしますので、ここからは下りのみです。ゆっくり休憩してから出発しました。

阿弥陀池と浄土平
阿弥陀池と浄土平
阿弥陀池と浄土平を見下ろして下りながら、11年前に来たときのことを思い出していました。7月下旬では思ったほどの花に出会えなかったこと。男岳分岐からの火口原への下りがあまりに急で恐れをなし、横岳への稜線通しのコースに逃げたらヤセ尾根に岩稜帯で案外たいへんだったこと…。焼森や大焼砂を歩かなかったことは、未だに後悔しています。
今回やっとリベンジを果たせたのですが、思った以上に最高の秋田駒を堪能できました。

浄土平は歩かず、片倉岳コースで下山しました。登山装備でもないハイカーも登りやすいように整備されている片倉岳コースですが、決して花が少ないわけではありません。11年前の7月下旬には、男岳の斜面に広がるニッコウキスゲの群生に目を見張りました。今回はニッコウキスゲはまだですが、ハクサンシャクナゲ、ミヤマダイコンソウ、イワカガミもそこかしこに咲き、黄スミレのキバナノコマノツメがたくさん咲いていました。エゾニュウやトウゲブキは花芽を付けて夏を待っていました。

秋田駒ヶ岳は山頂に到達した達成感を得るより、高山植物が咲き乱れる山全体を楽しむ山であると言えるかもしれません。タカネスミレは終盤のようですが、コマクサはまだまだ大丈夫。エゾツツジはこれから、シャクナゲコースのハクサンシャクナゲも開花が遅れているのかほとんど蕾でした。東北随一の高山植物帯である秋田駒へ行くなら、今が最高です。

下山後は温泉!「アルパこまくさ」は洗い場は広々としていて清潔、露天風呂の展望も開けていて、なかなか良かったです。
アルパこまくさ

《このブログでの関連記事》
鳥海山御浜のお花畑(1)
紅葉の栗駒山登山(10月10日)

※ホームページでの山行記録→秋田駒ヶ岳(7月2日山行)(1)

※高山植物や野の花大好きハイカーにはたいへん便利な登山ガイドブック。山行前や計画はこの本で花の見頃・見所をチェック。秋田駒も記事中の逆コースで掲載されている。
タグ:温泉 登山


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posted by Masako at 11:18 | Comment(7) | TrackBack(0) | 旅・山旅・温泉

この記事へのコメント
霧の秋田駒ケ岳しか知らないけれど、霧に煙るムーミン谷は、
もうね、言葉が出ないほどの景色ですよー。
シラネアオイを追いながら登るあの道、結構いいですよね。
阿弥陀池へ下る道も、宝塚の大階段を下りるような雰囲気で、
バババーンってフィナーレを迎えるような気分になります。
レポの方では、宿情報並びにサクランボ娘の近況もお願いしますね。
Posted by momo at 2008年07月04日 21:46
>霧に煙るムーミン谷は、もうね、言葉が出ないほどの景色ですよー。

momoさんの昔のメールを引っ張り出して読みました(^^)
ムーミン谷は晴れてもキリに煙っても素晴らしいってことで…(笑)

阿弥陀池へ下る道を「宝塚の大階段」とは…
アハハと笑ってしまいましたが、なるほどその通りですねえ。
とにかく秋田駒はもう毎年、いや今の時期なら毎週でも行きたい山ですね!

サクランボ娘の近況はHPレポにまぶします(笑)
今回のフィナーレには、なんと…
サクランボ娘のお友達で、私もメールのみで旧知の(皆様はご存じないけど)
「こまち娘」まで登場しましたよ(笑)
宿情報はちょいとワケありで今回はナイショなんです。ご勘弁を(^^;
Posted by Masako at 2008年07月04日 22:34
わわわ〜〜すごいすごい!
ここなら毎年行きたいですね。
花を追いかけているうちに自然と山頂へ。。

宝塚の大階段ってすごい(笑)
これは笑いが止まらなかっただろうな〜。
良かった良かった。
いつか行きたいわ。
Posted by いく@しずおか at 2008年07月05日 18:52
是非花の時期に行ってくださいな。
ホント、「すごいすごい」ですから。
でも家族持ちにはなかなか難しいんですよね…
平日に、しかも天気予報に合わせてサッと決めてサッと行ってくる…
こういう「妻の暴走」が可能なのも、それなりの「おトシ」になったからですよ(笑)

Posted by Masako at 2008年07月05日 22:18
ひゃあ〜。驚きも頂点に達している私です。
何時か 「花の秋田駒ケ岳」
絶対! 絶対! 登ります。この時期にね(^^)
Posted by 睦月 at 2008年07月06日 00:16
お花好きの睦月さんには何が何でも行ってほしいです(笑)
チャンスがあれば一緒に歩きたいですねえ(^^)


Posted by Masako at 2008年07月06日 09:51
ほんとうにご一緒してもらえますか(^^)
うれしい♪
そのような時期が来る事を願ってます(^^)
Posted by 睦月 at 2008年07月06日 21:29
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