「『劔岳 点の記』映画と原作と地図と(1)」の続きです。
※Yahoo! JAPAN Web APIで関連地図を作成しました。別ファイルでアップロードしてあります。以下のリンクは別タブ(or 別ウィンドウ)で開きます。
→『劔岳 点の記』関連地図 地図表示ページ
当時の測量という仕事
映画はストーリーを追い映像を堪能するためか、測量隊の「仕事」がよく見えてこなかった。描き切れていなかったとも言える。原作を読むと、当時の彼らの「仕事」が想像を絶するような過酷なものであることがわかる。まず測量のために山に登るといっても、ほとんどは“道なき道”を行くものである。春未だ浅き残雪期から始めたのも、その方がヤブが雪に覆われていて楽だからだ。
三角点を設営する山なり場所に登って、それで「お終い」ではない。同じ山、同じ場所に何度も登らねばならない。原作中に4月山に入る前に柴崎が人夫達に仕事の段取りを説明する場面があり、その科白からわかりやすくまとめると
【第一段階】事前調査:前年度の下見がこれに当る
【第二段階】撰点のための地形偵察
【第三段階】撰点:三角点を置く場所を選ぶ
【第四段階】造標:三角点に「覘標」=観測用の楼(やぐら)を建て、埋石(三角点の標石を埋める)をする
【最終段階】経緯儀を使っての観測
柴崎曰く『以上の五つの段階をひとつひとつ詰めて行き、仕事を終わるのが十月半ば…』。
山案内人が知っている山仕事のための道や猟師道を行くこともあるだろうが、多くは人跡未踏の場所に分け入って観測に適する眺めが得られるポイントを探しながら、登ったり下りたりの日々である。当時の粗末なテントで寝起きし、米飯と山菜や野草の味噌汁、味噌と梅干し、良くて塩サケ程度の食事で。休養と仕事の整理のため、時々基地である立山温泉に戻るが、映画と際だって違うのは、立山温泉での冷遇である。
劔岳登頂成功のあとも、8月・9月と測量隊は淡々黙々と「第四段階」「最終段階」の仕事をこなして、そして立山に初雪が降る直前の10月半ば、ようやく大山村に戻っている。
今日は人工衛星による探査など測量の科学・技術は格段の進歩があるが、彼らの辛苦の末の命がけの仕事で完成した「地図」がその礎になっていることは間違いない。そうやって作られた地図を私たちは日常で当たり前のように利用し、迷わないで登山することができたり、webでのオンライン地図を眺めて楽しんだり更には「表現」として活用することもできるのだ。
映画は時間という制約があり難しいが、もう少し彼らの過酷な仕事、その献身的な働きに踏み込んでいれば、劔岳登頂成功のクライマックスの感動が大きかったかもしれない。
測量隊の劔岳登頂は7月13日か?
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| ★おしらせ★(2009.03.04)
《FC2拍手について》スパム投稿ツールによるスパムコメント対策をしましたので、FC2拍手のコメントを再開しました。ブログのコメント欄へもお気軽にどうぞ(^^)
更にbotの不正クリックについても対策しましたので、再び無制限拍手に設定しました。拍手の大盤振る舞い、歓迎です(笑) |
2009年06月30日
2009年06月29日
『劔岳 点の記』映画と原作と地図と(1)
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しかし内容的には少しもの足りない感じがした。そこで原作『劔岳 点の記』新田次郎 - 剣岳―点の記 (1981年) (文春文庫)
を読んだ。映画を一緒に観た夫は以前読んでいて、たまたま本が家にあった。
→映画『劔岳 点の記』公式サイト
私自身も登山が趣味だが、たとえ一般ルートであれども劔岳に登れるレベルではない。しかし立山なら登っているので、劔岳や立山の地形や登山ルートについては頭に入っている。しかし原作を読んでいるとけっこう知らない地名が出てくるので、手持ちの登山地図(山と高原地図「剱・立山」昭文社発行)を広げて、柴崎測量隊の足跡を辿りながら読み進めた。すると映画(脚本)と原作との相違点や映画だけからではわからなかったことが見えてきたり、読みながら映画のシーンが浮かんできたりして、映画と原作を併せてのこの作品をより深く味わうことができた。
読了したあと『劔岳 点の記』の関連地図を作成したら面白いだろうと思いついた。明治40年4月から9月に柴崎測量隊が測量のために歩いたルートの一部でも地図に表わしてみようと思ったのだ。Google Maps のマイマップ作成サービスを使えば簡単に地図上にルートを引くことは可能だが、Google Maps は標高などの地形情報が乏しく、国土地理院が提供している電子国土Webシステム「簡単地図作成サイト」の場合は情報を盛り込みにくい。どちらを利用しても“帯に短し襷に長し”で、思い通りの地図が作れない。なのでとりあえず重要な場面をポイントした地図を、Yahoo! JAPAN Web APIで作成してみた。
※作成したYahoo! JAPAN Web APIでの地図は、別ファイルでアップロードしてあります。別タブ(or 別ウィンドウ)で開きます。
→『劔岳 点の記』関連地図 地図表示ページ
立山信仰登山 芦峅寺と旧和田村
映画では立山信仰登山の本拠地である芦峅寺と、山案内人長次カの村「大山村和田」の位置関係がよくわからなかったが、地図で見るとよくわかる。
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2009年05月29日
写真に位置情報を付ける
前記事「GoogleマイマップにGPSログを表示する」で、HOLUX M-241 は「デジカメの撮影時間データとGPSロガー側の時刻設定をマッチングして、写真に撮影場所の緯度経度情報(ジオタグ)を付けることもできます」と書きました。厳密に言うと正しくないので補足しておきます。
JPEGのExifデータへのジオタグの書き込みは、M-241 のユーティリティ「Track Log Photo」のタブで行います。GPSログとデジカメ写真のタイムスタンプが一致したJPEGファイルが空白欄に書き込まれていきます。

なのだけど。
確認するため Picasa3 を起動。あれ?ジオタグが書き込まれていません。マニュアルを確認したら
ジオタグ書き込みのフリーツールがあるのですが、私はカシミール3Dを使い慣れていることから、カシミール3D用の「デジカメプラグイン」を使うことにしました。
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JPEGのExifデータへのジオタグの書き込みは、M-241 のユーティリティ「Track Log Photo」のタブで行います。GPSログとデジカメ写真のタイムスタンプが一致したJPEGファイルが空白欄に書き込まれていきます。

なのだけど。
確認するため Picasa3 を起動。あれ?ジオタグが書き込まれていません。マニュアルを確認したら
画像EXIFに結合された計測データを書き込みます。このデータには、緯度、経度、高度そしてUTC時間と日付が入っています。(注:現在は、キャノンとソニーのJPEG EXIFに対応しています。)だそうで。私が現在使っているデジカメは、ニコンとリコーでしたとさ(^^;
ジオタグ書き込みのフリーツールがあるのですが、私はカシミール3Dを使い慣れていることから、カシミール3D用の「デジカメプラグイン」を使うことにしました。
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